人間には大人で約200個の骨があります.
「骨の役割ってなんですか?」そう聞かれてすぐに説明するのは意外と難しいですよね.
手や足,頭,背骨…なんとなく自分の身体にあることはイメージできるかと思います.
本記事では,人間の身体で「骨」がどんな役割をしてくれているか解説します.
この記事を読むと,人間の骨がどういう役割を果たしているか理解できるようになります.
骨の役割ってなに?
骨の役割には大きく分けて5つの機能があるといわれています.
①身体を動かす役割
②脳や内臓などの保護する役割
③身体を支える役割
④生きるために必要な物質を蓄える役割
⑤血をつくる役割
それでは,1つずつ解説していきます.
①身体を動かす役割
身体を動かす主役は筋肉ですが,筋肉だけでは身体を動かすことはできません.
筋肉は骨に付着しており,縮むことで骨を引っ張っています.
この「筋肉が縮んで骨を引っ張る」という働きによって,身体は動いています.
つまり骨は,身体を支えるだけでなく,筋肉の力を身体の動きへ変えるためにも重要な役割を担っているのです.
②脳や内臓などの保護する役割
骨は生きていく上で欠かせない大切な器官を守る役割があります.
それでは,具体例をもとにイメージしてみましょう.
脳は頭蓋骨に,脊髄は脊椎に,心臓や肺は胸郭(背骨や肋骨などで構成される)に覆われているのです.
このように骨は生きていくために重要な部分が簡単に傷つかないように守っているのです.
③身体を支える役割
骨は家に例えると「柱」や「骨組み」のような役割を持っています.
家を思い浮かべてみましょう.
柱やなどの骨組みがあることで,家は形を保ち,屋根や壁を支えることができます.
もし骨組みがなければ,家は自分の形を保つことができず,すぐに崩れてしまいます.
人間の身体もこれと同じです.
骨が全身にあることで,身体は形を保ち,重力に負けずに身体を支えることができます.
もし骨がなければ,筋肉や皮膚,内臓だけでは身体を支えきれず,身体はぐにゃっと崩れてしまいます.
このように骨は,身体を動かすためだけでなく,身体全体を支える「骨組み」として,人の形や姿勢を保つために欠かせない存在なのです.
④生きるために必要な物質を蓄える役割
骨には,生きていくために必要な物質を蓄えておく役割もあります.
身体に存在するカルシウムの約99%,リンの約85%は骨の中に蓄えられています.
例えば,血液中にカルシウムが不足したとします.そうなると,骨にあるカルシウムを取り出して血中のカルシウムを補う反応が起こります.
このように,足りなくなったところに供給できるよう,骨の中に蓄えられているのです.
⑤血をつくる役割
骨の中にある骨髄は「血の工場」としての役割があります.
骨髄の中には造血幹細胞という細胞が存在しています.
造血幹細胞には,自分自身を増やす「複製」と,別の細胞へ成長する「分化」という能力があります.
この「分化」という働きによって,造血幹細胞は血液を構成する赤血球,白血球,血小板へと変化していきます.
このように骨は,身体を支えるだけでなく,骨の中で血液をつくり続けるという,生命を維持する上で重要な役割も果たしているのです.

ちなみに,赤血球は酸素を運び,白血球は身体を守り,血小板は出血を止める役割を担っているよ!
まとめ
骨は,身体を動かすための土台であり,脳や内臓をなどの大事な器官を守る防具でもあります.
さらに,身体の形を支える骨組みとなり,生きるために必要な物質を蓄え,血液をつくる役割まで担っています.
普段はあまり意識することのない骨ですが,私たちが動き,生きていくために欠かせない重要な存在です.
骨はただ身体の中にある硬い組織ではなく,身体を支え,守り,内側から生命を支えてくれている存在なのです.

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