お尻の横にある筋肉で,殿筋3兄弟の次男.
長男は大殿筋(パワー担当),三男は小殿筋(細かい調整担当),そして中殿筋は「バランスの達人」です.
歩くときに骨盤がグラグラしないように安定させてくれる超大事な存在.
実は大殿筋よりも「リハビリで注目される筋肉」なんです.
起始・停止・作用をざっくり整理
起始(どこから始まる?)
・腸骨の外側面(腸骨翼の外側)
停止(どこにつく?)
・大腿骨の大転子(股関節の横にあるゴツッとした筋肉.
作用(どう働く?)
・股関節外転(脚を横に開く)
・前部線維:股関節屈曲+内旋
・後部線維:股関節伸展+外旋
つまり,「部位によって作用がちょこっと違う!」のがポイント.
日常生活でのイメージ
・歩行:片足立ちになるときに骨盤を水平に保つ
・横向きで脚を持ち上げる動作→外転の主役
・バランスをとるとき→倒れないように骨盤を支える
大殿筋が「立ち上がりの力持ち」なら,中殿筋は「歩行の安定装置」です.

Samuraiくん
反復横跳びや横歩きでよく働きそうだね
中殿筋を詳しく知りたいあなたへ
中殿筋の筋肉の線維は遅筋線維>速筋線維で割合が多く,歩く時に大事な筋肉とのイメージが強いです.
しかし,中殿筋の速筋線維を鍛えることはピーマン尻(後ろからみると,ピーマンのように四角で垂れ下がったように見える状態)を脱出するために大事なんです.

Samuraiくん
綺麗なシルエットを作るためには歩いたりするだけじゃなくて,中殿筋のしっかり負荷をかけた瞬発的なトレーニングって大事なんだね
運動習慣がある人でもお尻(大殿筋)や太もも(大腿四頭筋,ハムストリングス)だけ鍛えると四角尻の原因にもなるので,ぜひ中殿筋の速筋線維も鍛えよう!
まとめ
・中殿筋はお尻の横にある「バランスの達人」
・股関節外転の主役、歩行時に骨盤を安定させる
・部位によっても少し作用が違う
・シルエットを整えることにも重要!


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