「このトレーニングをすると姿勢を整える筋肉が鍛えられて姿勢が改善しますよ」といった情報をよく目にします.
この情報は間違いではありませんが,「筋トレをして鍛えると日常生活でも自然と使えるようになる」と解釈してしまうのは注意が必要です.
ジムに通い,まんべんなく全身の筋肉を鍛えたとしてもあらゆる動作が万能にできる訳ではありませんよね.
つまり筋肉を「鍛える」だけでは日常的に「使える」ようにはならないのです.
この記事ではサボっていた筋肉が「使える」筋肉になるまでの過程を解説していきます.
なぜサボり筋肉ができあがるの?
結論,使われない機会が多すぎたため,いざ働くべき場面が来ても他の筋肉に任せてしまうからです.
例えば,「高い所の物を取る」場面をイメージしてみましょう.おそらく背伸びをしたり,腕を高く上げたりして物を取ると思います.
しかし,「高い所の物を取る」という動作をしなくなると,その動作に必要な筋肉たちは活動機会を失ってしまいます.
こうして働かなくなった筋肉は久しぶりに「高いところの物を取る」場面がやってきても,普段から働いている筋肉たちのその役割を任せてしまいます.このようにしてサボり筋が出来上がってしまうのです.
サボった筋肉が日常で使えるようになるには?
サボった筋肉が「使える筋肉」に変わっていくためには,大まかに3つの過程が必要です.
①「脳から指令を出す」練習をする
②「正しい動き」を身につけて日常に取り入れる
③反復練習をして無意識でも正しい動作ができるようにする
この過程を1つ1つ解説していきます.
①「脳から指令を出す」練習をする
筋肉はどのようにして働くのでしょうか?
筋肉は脳からの指令によって働きます.
普段使われない筋肉は日常的に脳からの指令があまり来ていない状態になります.
つまり,「脳が指令を出す」機会を作ることが必要になるのです.
②「正しい動き」を身につけて日常に取り入れる
先ほど「脳が指令を出して筋肉を動かしている」ことをお伝えしました.
一体,何をすれば「脳が指令を出す」機会を作ることができるのでしょうか.
それは,正しい動作を学習することです.ここで重要なのはサボり筋を働かせた”正しい動作”を行うこと.例えばコップを取るとき,脳はサボり筋を使わずに「コップを取る」動作を遂行することを優先してしまいます.つまり,「サボり筋を働かせてコップを取る」には意識的に訓練を行う必要があるのです.
「正しい動作」と「正しくない動作」の判別を自分でできるようになる必要があるのです.「正しい動作」がわかるようになると日常生活で意識することが重要です.
「意識して正しい動作ができる」という状態を生活の中で作っていくことが必要です.
③反復練習をして無意識でも正しい動作ができるようにする
日常生活で意識して正しい動作ができるようになると,次は意識しなくてもできる状態にする必要があります.
自転車に初めて乗ったときを思い出してみましょう.転ばないようにバランスを取ったり,思った方向にいくためのにハンドル操作を頑張ったり,「自転車に乗れるようになる」ことで精一杯だったかと思います.
しかし,練習して乗れるようになると,「自転車に乗りながら周りの景色を楽しんだり,考え事をしたりと余裕がでてきますよね.これは練習を積み重ねたことで無意識で自転車に乗れるようになっているからです.
繰り返し練習すると,意識しなくても正しい動きが自動的に再現できるのです.
まとめ
使われない機会が多くなってしまった筋肉はサボってしまいます.
日常で活躍機会を失って生まれた「サボり筋」は正しく使えるように反復して練習をすることでしか日常で使えるようになりません.
①「脳から指令を出す」が起こりやすい状況をつくる
②「正しい動き」を身につけて日常に取り入れる
③反復練習をして無意識でも正しい動作ができるようにする
この過程を認識してサボり筋を日頃から「使える筋肉」にしていきましょう!

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