菱形筋って聞いたことがありますか?
背骨(頸椎や胸椎)と肩甲骨の内側を繋ぐ筋肉で,僧帽筋より深い位置にある筋肉です.
人間の身体にはサイズが大きい大菱形筋とサイズの小さい小菱形筋の2つが存在しています.

Samuraiくん
菱形筋の「菱形」は「ひし形」って読むから,大菱形筋と小菱形筋の形はひし形なんだね!
起始・停止・作用をざっくり整理
【大菱形筋】
起始(どこから始まる?)
・第1胸椎〜第4胸椎の棘突起
停止(どこにつく?)
・肩甲骨内側縁
作用(どう働く?)
・肩甲骨の内転
【小菱形筋】
起始(どこから始まる?)
・第6頸椎〜第7頸椎の棘突起
・項靭帯の下部
停止(どこにつく?)
・肩甲骨内側縁
作用(どう働く?)
・肩甲骨の内転
・肩甲骨の下方回旋
日常生活でのイメージ
・箪笥の引き出しを引っ張るなど,肩甲骨を内側動く動作で働きます
反対に…
・長時間のデスクワークなどでは肩甲骨が外転し,菱形筋たちは伸ばされているかも…
肩甲骨内転の主役とサポート役
一般的に皮膚に近いところにある筋肉は力を発揮するのが得意でダイナミックな動きに関わります.一方で,深層にある筋肉は正しい動きができるように関節を安定させる働きがあります.
肩甲骨の内転には表層にある僧帽筋と僧帽筋より深層にある大菱形筋と小菱形筋によって起こります.つまり,菱形筋たちは僧帽筋と力を合わせて肩甲骨を内転させるために働くのです.

Samuraiくん
菱形筋たちは僧帽筋の肩甲骨内転作用を助けるサポート役みたいな側面があるんだね!
まとめ
・大菱形筋と小菱形筋は肩甲骨を内転させる働きがある
・長時間のデスクワーク後には伸ばされた菱形筋たちを収縮させてあげよう!


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