大殿筋ってどんな筋肉?
お尻の一番大きな筋肉,それが大殿筋です.
大殿筋は「パワー型」の筋肉で,全身の中でもトップクラスの筋力を誇ります.
日常生活でもスポーツでも大活躍する”お尻の王様”です.
起始・停止・作用をざっくり整理
起始(どこから始まる?)
・腸骨
・仙骨,尾骨
・仙結節靱帯
停止(どこにつく?)
・大腿骨の殿筋粗面
・腸脛靱帯
作用(何する?)
・股関節伸展(立ち上がり,ダッシュの瞬間など)
・股関節外旋(足を外に捻る)
・腸脛靱帯を介して膝関節の安定化にも関与
日常生活でのイメージ
・イスから立ち上がるとき→「よっこいしょ」と大殿筋が発動
・坂道や階段を上がるとき→強く股関節を伸ばして前に進む
・ダッシュで走り出すとき→爆発的な伸展力で推進力を生み出す
つまり,大殿筋が弱ると「立ち上がりが遅い」「歩幅が狭い」といった動作の低下につながる
大殿筋を詳しく知りたいあなたへ
大殿筋はお尻にある大きな筋肉ですが,上部線維と下部線維で違った働きや性質を持ちます.
上部線維と下部線維の違いを解説していきますね!
大殿筋上部線維
大殿筋の上部線維は股関節伸展,外旋だけでなく外転の作用を持ちます.
そして,遅筋線維(持久力のあるタイプ)の割合が多く存在するのです.
外転作用があり,持久力を持ち合わせた線維であるため,歩行時(荷重応答期〜立脚中期)にも中殿筋と同じようなタイミングで働くのです.

Samuraiくん
大殿筋といったら大きな筋肉だからパワー系だと思いがちだけど,歩きや立っている姿勢でも働く持久力にも優れているんだね
大殿筋下部線維
大殿筋の下部線維は股関節内転の作用を持ちます.
下部線維では速筋(瞬発的な力を発揮させるタイプ)の割合が多く存在します.
階段を登る時などに活躍します.

Samuraiくん
上部線維と違って瞬発的にパワーを発揮する場面で活躍するんだね
まとめ
- 大殿筋は「お尻の王様」で超パワフル!
- 主な仕事は股関節の伸展+外旋
- 椅子からの立ち上がり、階段上り、ダッシュで大活躍
- キャラ付けして覚えると試験にも強い!


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